ミツバチたちの気持ちになるのが一番のコツ
今日は日本ミツバチの巣箱設置のコツをお教えいたします。
大分のミツバチの師匠から学び、実際に私が実践して見事入居した方法です。(ちなみに巣箱は「重箱式巣箱」と呼ばれるものです。)
それでは参りましょう(^ ^)
①400メートル圏内に日本ミツバチが生息している
どんなに条件が良い場所でも、日本ミツバチが生息していなければ巣箱を設置しても入居することはありません。
田んぼや果樹園の近くなど消毒散布が行われる場所もNGです。
私が巣箱を設置した場所は、お庭で日本ミツバチ養蜂をされている民家から200メートルほど離れた場所でした。
②巣箱の板の厚みは35mm以上にする。
板の材種は杉が一番安価で手に入れやすいです。家の近くのホームセンターでは長さ4m、厚み36mm、幅210mmの「杉足場板」と呼ばれる板が約2200円だったと記憶しています。長さのカットも依頼できます。(ワンカット30円程度)
③巣枠組み立て後は3ヶ月程雨ざらしにしておく
加工したばかりの杉の板は良い香りがします。しかしミツバチ達にとっては少々においが強すぎるようです。
雨ざらしにすることで自然になじませます。
④焼き入れをする
焼き入れをすると雨や湿気による木材の変形を防ぎ、防腐防虫効果が期待できます。
巣箱設置の1ヶ月前には済ませておきましょう。巣箱組み立て後に焼き入れをし、その後②の雨ざらしにしても大丈夫です。
⑤スノコの内面に蜜蝋を塗る
巣箱の最上段にスノコを設置するのですが、(採蜜しやすくするため)そのスノコの内面に日本ミツバチの蜜蝋を塗ります。
ミツバチには元々巣があったところに、再び巣を作る習性があるので、蜜蝋を塗ることで入居しやすくなります。
⑥誘引剤を使う
金稜辺(キンリョウヘン)という植物、または待ち箱ルアーという誘引剤を巣箱に取り付けます。
私は「週末養蜂チャンネル」さんが販売している待ち箱ルアーを使用して入居に成功しました。
本当は誘引剤を使用せずに入居してくれるのが一番良いのでしょうが、、、ここは折り合いを付けるところですね。
⑦巣箱は地面から30センチ以上高い位置に設置する
箱や台になるものの上に巣箱を設置します。地面に直置きだと蟻などが入りやすくなります。
⑧巣門(ミツバチたちの出入り口)は南、または東面に向けて設置する。
一番よく知られている鉄則ですね。私は4面巣門としました。(東西南北の4面に出入り口を設ける方法)
⑨巣門の前方が大きく開けている
ミツバチたちが巣から飛び立つときは3〜4メートルほど勢いよく直進します。
草木などの障害物が無く気持ちよく飛び立てる場所を探して下さい。
目線を巣門の高さに合わせてミツバチの気持ちになってみると見つけやすいです。
⑩西日が直接当たらない場所に設置する
私が住む九州地方は夏場の西日が当たるとかなり高温になります。
巣箱の中が高温になると巣落ちと呼ばれる、巣が高温で溶けて落ちてしまう被害が発生します。
樹木や建物で西日が遮られる場所や、広葉樹の下など日陰ができる場所がオススメです。
巣箱を設置しない限りミツバチが入居することは無い
一般的に日本ミツバチが入居する確率は10〜30%と言われています。
分蜂時期を狙って3箇所から5箇所設置するのが望ましいようです。
私も畑に1つ、実家の庭に2つ設置し、入居したのは畑だけでした。
日本ミツバチが入居する確率は決して高くありませんが、設置しないことには入居するという現象は起こり得ないので、逆に言うと巣箱を設置するという行為こそがあなたの未来の可能世界に「日本ミツバチが入居している現実を創造すること」になります。
急に話がぶっ飛んですいません。m(_ _)m
でも今年の4月に日本ミツバチが入居してくれた今思うのは、あのとき巣箱を設置したからこの現実があるという実感です。
そしてこれこそが、全ての事象における真理である。と思えてならないのです。